【キーンランドC】オーヴァル覚醒予感

 「キーンランドC・G3」(31日、札幌)

 昨年の桜花賞2着馬が覚醒の時を迎えた。同舞台の前走で完勝を決め、勢いに乗るレッドオーヴァル。V条件を満点クリアとはいかなかったものの“牝馬”“4歳”“関西馬”と好走条件がそろっている。準オープン特別とはいえ、豪快に突き抜けた前走内容は今後の飛躍を予感させた。

 安田隆厩舎は多くの名スプリンターを輩出した。代表格は昨年の年度代表馬ロードカナロア。その前は11年スプリンターズS、12年高松宮記念を制したカレンチャンがいる。他にダッシャーゴーゴー、トウカイミステリーが重賞を勝った。“短距離王国”の継承者になれるか。レッドオーヴァルが勢いに乗って、重賞初Vを狙う。

 直線、大外一気の脚で1馬身半突き抜けた前走の1600万特別が、まさに完勝といえる内容だった。降級2戦目で相手関係に恵まれたのは確かだが、昨年の桜花賞2着馬の地力を見せつけた。安田翔助手は「内容、結果ともに満点。札幌の環境に慣れて体重も増え、状態はさらに良くなっている。そうでないと重賞では通用しませんから」と、一段の良化をアピールする。

 ここで勝たないとスプリンターズS出走は難しい。安田師は「2走前からスタートが良くなり、前走は安心して見ていられる横綱相撲で勝ってくれました。同じ牝馬でもカレンチャンと比べるのはかわいそうですが、これから強くなる素質がある馬。いい結果を出してG1へ行きたい」と、言葉に力を込めた。実力を発揮できる短距離戦で、再びG1戦線をにぎわせる。

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