「ボートレースメモリアル・ＳＧ」（２６日開幕、若松）

　ＳＧの歴代最年長Ｖは、安岐真人（現デイリースポーツ評論家）の５２歳７カ月。これが記録されたのは１９９７年のメモリアルで、舞台も今回と同じ若松だった。この金字塔に挑み続け、カベにはじき返されているのが今村豊。５３歳２カ月となり、歴史が刻まれた舞台で“３度目の正直”に挑む。

　今年は福岡オールスター、浜名湖グラチャンと、ＳＧ２節続けて１号艇で優出。だが、いずれも菊地孝平にタイトルをさらわれてきた。まるがめオーシャンカップは不参戦。その間は一般戦に回って、巻き返しへ向けて牙を研いできた。

　今村にとって、メモリアルは縁の深い大会だ。２０１０年（蒲郡）で優勝。０４年クラシック（福岡）以来のＳＧ優勝を成し遂げ、古豪健在を大いにアピールした。しかも、この時はナイター。加齢による視力の低下から、夜の戦いはベテランに不利とされる。今村自身も「夜は見えにくい」と苦手を認める中でのＶ。価値は相当に高かった。

　若松でのＳＧ優勝はなく、今回Ｖなら７場目のＳＧ制覇となる。これも歴代最多タイ。記録ずくめで大会を飾ることができるか、大いに注目だ。