【新馬戦】トーセンビクトリーお目見え
「新馬戦」(8月3日、札幌)
良血がベールを脱ぐ。日曜札幌5R(芝1800メートル)でデビューするトーセンビクトリー(牝、父キングカメハメハ、栗東・角居)は、母が01年エリザベス女王杯覇者のトゥザヴィクトリー。全兄に重賞5勝馬トゥザグローリー、今年の皐月賞2着馬トゥザワールドを持つ。一流の血統背景から自然と注目が集まる。
昨年のセレクトセール(1歳)では、牝馬最高価格となる1億500万円の値をつけた。追い切りでは460キロの馬体を収縮させながら四肢を伸ばす。「“さすがだな”という感じ。体の使い方が上手で、速いところをやると良さが分かりますね」と辻野助手も思わず舌を巻く。
20日にディアデラマドレ、23日にはキャトルフィーユと函館Wで併せ馬。クイーンSに出走する実力馬を相手に負荷をかけてきた。「成長力のある血統ですし、大事に育てていきたいですね」と角居師。限りない可能性が北の大地から広がっていく。