ゴールド&ジャスタが凱旋門挑戦!

 「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、ロンシャン)

 宝塚記念で連覇を達成したG1・5勝馬ゴールドシップ(牡5歳)と、ドバイデューティフリーなど国内外のG1を3連勝中のジャスタウェイ(牡5歳)の栗東・須貝厩舎2騎が、世界最高峰の一戦へ挑戦することが決まった。23日、須貝師が発表した。前者は札幌記念(8月24日・札幌)をステップに、後者は安田記念V以来のぶっつけで本番へ。悲願の日本馬初Vを目指し、既に参戦を表明しているハープスター(牝3歳、栗東・松田博)を含めて豪華布陣で臨むことになる。

 今年こそ悲願成就へ‐。須貝厩舎が誇る“古馬ツートップ”の凱旋門賞挑戦が決まった。ゴールドシップは宝塚記念で復活をアシストした横山典が、ジャスタウェイは昨秋の天皇賞でのG1初Vに続き、ドバイデューティフリーでも最高のパフォーマンスを引き出した福永が手綱を取る。

 2頭は現在、滋賀県の吉澤ステーブルWESTで放牧中。ゴールドは札幌記念から本番へ向かうため29日に栗東へ帰厩し、その後、函館競馬場へ移動する。ジャスタは8月上旬に帰厩予定で、安田記念からの直行となる。

 同一厩舎が2頭、別々の個人馬主で海外遠征、それも凱旋門賞挑戦という快挙。「オーナーの理解があってこそ。2頭で行けるのはゴールドシップ、ジャスタウェイ、お互いにとってもいいこと」と須貝師はうなずいた。

 競走馬を格付けする「ロンジンワールドベストレースホースランキング」でジャスタは世界一に君臨、ゴールドも5位に入っており、実力は申し分ないだけに期待は膨らむ。

 須貝師はゴールドに「札幌の洋芝は合う。いいステップになるはず」と、同じく凱旋門賞を見据えるハープスターも出走予定の札幌記念でライバルを撃破し、弾みをつけたいところ。またジャスタには「鉄砲の利くタイプだから(直行も)大丈夫。(良績のない2400メートルの)距離に関してもそれなりに調教を考えている」と悠然。ともに栗東でほぼ仕上げて、本番2週前くらいに海を渡る予定だ。

 モンジューの前に半馬身差で泣いた99年エルコンドルパサーに、ワークフォースとの壮絶なたたき合いに頭差屈した10年ナカヤマフェスタ、そしてゴール寸前でソレミアにまさかの逆転を食らった12年オルフェーヴル…。欧州勢の分厚い壁に、初Vを阻まれてきた日本競馬界の夢が今年こそかなうか、楽しみになってきた。

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