【フローラS】マジック注目の1頭だ

 「フローラS・G2」(27日、東京)

 重賞初Vを飾り、オークス(5月25日・東京)での“可能性”を残したい。賞金的に出走が可能だった桜花賞をパスし、樫路線に早くから照準を定めていたマジックタイムは23日、美浦Wの併せ馬で先着。好仕上がりを印象づけた。本番では強過ぎる桜の女王ハープスターが待つが、楽しみをつなげたいところだ。

 美浦Wの併せ馬で、マジックタイムが躍動した。僚馬のジェイケイニュース(3歳未勝利)をはるか後方から追い掛けて、馬なりのまま楽に先着。さらにゴールを過ぎてもしばらく手綱を緩めず、意欲的に1コーナーから2コーナーを軽快なフットワークで流した。

 「いい反応だった。痛かったけど」。実は馬場入り前にアクシデントがあった。調教スタンドのすぐ前で後藤がまたがった直後だ。繊細なところがあり、何かに驚いた馬が、厩務員を引きずるように反抗。振り落とされた鞍上は、痛そうに右足のふくらはぎのあたりをさすった。

 「油断だよね。このあとレースまで、馬より人間が回復していればいいけど」

 苦笑いした後藤の背中には落馬した際についた砂がそのまま。それでも厩務員が手綱を放さず、馬にダメージがなかったのが何よりだ。「びっくりしたみたい。でもいい動きでした」と中川師もホッとした表情で話した。

 重賞とはいえ、今回は出走馬の過半数を1勝馬が占める手薄な組み合わせ。阪神JF6着、デイリー杯クイーンC2着の実績は他馬を大きくリードしている。それだけに確実にものにしてオークス本番へ弾みをつけたい。

 「新馬戦を勝ったばかりでも強い馬もいるが、東京の2000メートルでどういう競馬ができるか」と中川師は前を見据える。また鞍上は「次の2400メートルに向けて何とか格好をつけられるようにしたい。ハープスターしかいないと(ファンを)がっかりさせるようでは…」。強過ぎる桜花賞馬を仮想敵に、先へ楽しみをつなげる走りを見せられるか、注目だ。

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