【フローラS】マジックタイム態勢万全

 「フローラS・G2」(27日、東京)

 マジックタイムは賞金面で出走可能だった桜花賞をあえてパス。オークストライアルまで待機した理由を中川師は「阪神JF(6着)でゴール前、伸びなかった。右回りだと手前の関係でスピードが出ない。左回りの方が断然いいタイプだから、東京のオークスに絞ったんだ」と説明する。

 デイリー杯クイーンC2着後、福島県のノーザンファーム天栄に放牧へ。焦らず、じっくりと調整されてきた。美浦に帰厩後も入念に乗り込まれ、すでに馬体はすっきり。仕上げに抜かりはない。

 17日に美浦Wで行われた1週前追い切りでも抜群の動きを披露。僚馬のトーセンヤマト(4歳1000万下)を2秒7も後方から追走し、ゴール前で強めに追われると1馬身の先着を決めた。6F82秒3‐39秒0‐12秒8。軽快なフットワークが目についた。

 「順調に調教を消化できているよ。一息入れたことで馬体もひと回り成長しているしね。万全に仕上がるだろう」と指揮官は胸を張る。左回りは3戦オール連対。「左回りだとゴール前の伸びが違うからね。きっちり結果を求めたい」と勝って本番へ進むつもりだ。

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