【皐月賞】ギガンティア完璧!

 「皐月賞・G1」(20日、中山)

 関東の名門厩舎が初の牡馬クラシック制覇へ手応えありだ。藤沢和厩舎のロサギガンティアとバウンスシャッセが、美浦Wでそれぞれ併せ馬を敢行。ともに上々の動きを披露した。悲願のVへ、重賞ウイナー2頭を送り込む。なおこの日、出走馬18頭と枠順が確定。馬券は18日午後2時から一部ウインズで前々日発売される。

 完璧だ!名門・藤沢和厩舎の秘蔵っ子・ロサギガンティアが、美浦Wで絶好の動きを見せつけた。

 先行させた僚馬2頭を追走。直線で最内に潜り込むと、最後まで追われるところなくフィニッシュ。中サトノフェラーリ(3歳500万下)には0秒1差遅れたが、手綱を取った柴田善は笑顔いっぱいに振り返った。「ゴール前は馬任せでいいとの指示。思い通りの調教ができたし、きょうの動きは力強かったね。デビュー当時は(完成までに)時間がかかると思ったが、よくここまで成長してくれたね」と目を細めた。

 重賞初挑戦となった前走のスプリングSを快勝。出遅れながらも徐々にポジションを上げ、最後は2歳王者アジアエクスプレスに0秒2差の完封劇。今回はさらにメンバーが強化されるが、そのレース内容から力は決して見劣っていない。

 「前走は初めての中山コースでも強い競馬ができた。これまでは大型馬で馬体を持て余し気味だったが、ようやく力を出せるようになってきた」と藤沢和師。この日決まった枠番は6枠11番。津曲助手は「どこでも気にしないが、極端な枠でなかったのは良かった。競馬は鞍上に任せる」と話した。

 JRA最多のG1・21勝を誇るトレーナー。牝馬クラシックは勝っている(04年桜花賞=ダンスインザムード)が、牡馬クラシックにはいまだ縁がない。「この馬は、まだこれからの成長が期待できる!」。“悲願成就”へ、手応えありの口ぶりだった。

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