ワンアンドオンリー出世Rから悲願へ

 さあ明け3歳、クラシックロードが盛り上がりを見せていく。牡馬路線はまだ断然の主役と言える存在が見当たらない状況ながらも、異色の2歳王者アジアエクスプレスを筆頭に個性の強い面々がそろう。また、レッドリヴェールとハープスターが一歩リードの感がある牝馬戦線もかなりハイレベルだ。デイリースポーツでは注目の牡馬&牝馬を取り上げた。

 08年ロジユニヴァース、09年ヴィクトワールピサ、12年エピファネイアなど数多くのクラシックホースを輩出したラジオNIKKEI杯2歳S。今年から舞台を中山に移しホープフルS(12月28日)と改称される。阪神での“最後の出世レース”を制したのが、ワンアンドオンリーだ。

 最内枠を生かして道中をロスなく運ぶと、勝負どころで外に持ち出した。そこから一気の伸びで差し切った。騎乗したルメールは「切れ味があるし、クラシックを勝てるだけの能力がある」と絶賛。橋口師も「行けそうだな、これで。ダービー(6月1日・東京)まで逆算してやっていく」と、自身過去4度の2着がある競馬の祭典を見据えた。

 04年ダービー2着馬で自らが育てたハーツクライの産駒。「走るフォームが似ている。トモのつくりもそっくり。とにかく無事に行ってくれれば」。68歳の指揮官にとって、悲願のダービー初制覇へ残されたチャンスは2回。父で果たせなかった夢をかなえ、世代で“唯一無二”の存在を目指す戦いが間もなく始まる。

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