【凱旋門賞】期待して!キズナ4番人気

 「凱旋門賞・仏G1」(10月6日、ロンシャン)

 華々しい世界デビューから一夜が明けた16日、キズナは厩舎周辺で45分の引き運動を行った。ダービー制覇時より13秒以上も時計を要した、タフなロンシャンで奮闘したあともダメージは見られない。「元気いっぱい」と、木曜の本紙競馬面コラム“世界への扉”でおなじみの田中敬太レーシングマネジャーが声を弾ませる。田重田厩務員も「問題は何もありません。次も頑張ります」と笑顔で語り、意欲を新たにした。

 海外遠征もコースも、斤量58キロも初めて。未知な部分がほとんどの状況でどんな走りをするかが注目されたなか、終わってみれば英ダービー馬ルーラーオブザワールドの猛追をしのぎ切ってV。レース前、凱旋門賞でも1番人気と目されていた地元馬フリントシャー(4着)を問題にしなかった。武豊は「休み明けで万全とは言えない状態。本番はあくまで次ということもあり、内容重視の競馬をさせるつもりでした。それが思った以上に反応が良く、勝てたのだから正直驚いています。この馬の成長力に感心しています」と舌を巻く。

 「すごい馬」とのひと言をレース後に連発し、満面の笑みを見せた佐々木師はいったん日本へ帰国し、本番の前に再び渡仏する予定でいる。「今回は何もかもが手探り状態だったけど、結果を出せたことで次はウチの厩舎らしくビッシリ攻めることができる。明らかに今回よりも良くなったキズナを見せられるので、期待してください」と胸を張った。地元の評価も急上昇。本番までにさらに状態を上げ、世界に再び“KIZUNA”の名前をアピールする。

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