【VM】メンフィス大外から激走の予感

 「ヴィクトリアマイル・G1」(12日、東京)

 ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネといった超A級の馬たちがターフを去り、牝馬のマイル路線は横綱が不在だ。「混戦やろ。ウチの馬にもチャンスがある」。エーシンメンフィスを送り出す野中師が笑みを浮かべる。

 枠は(8)枠(18)番に決定した。「外が不利というレースでもない。どんな競馬でもできるし、脚をためれば切れるから」。大外枠を引き当てても、人馬に寄せる信頼が揺らぐことはない。

 10日朝は角馬場で入念に体をほぐしたあとに栗東坂路へ。ゆったりとしたフォームで4F69秒8‐17秒0を刻んだ。「前走は何とか間に合ったという感じ。“ぶっつけ”も考えていたぐらいだから。出来は雲泥の差だよ」。前走はひと叩きの効果を求めただけではない。「なぜマイラーズCを選んだか、ということ。わざと慌てさせる競馬をした。ポジションを取りに行って我慢させる。あの競馬が今回に生きる」とトレーナーは本番の激変に期待を寄せた。

 バトンを受ける川須もVへのイメージができている。大外枠にも「ごちゃつくよりもいいとプラスに考えたい。変に押さえたり行かせたりせず、内の馬を見ながら運びたい」と前を見据えた。何と言っても追い風は11日の雨予報で、レース当日の芝が完全に回復することはなさそうだ。「初めて芝を使ったとき(4走前)は田んぼみたいだったが苦にしなかった。道悪は大丈夫ですから」。展開も馬場も不問のレース巧者が大金星を狙う。

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