【高松宮記念】サンカルロ絶好9番

 「高松宮記念・G1」(24日、中京)

 春の電撃王決定戦の枠順が22日に確定した。7歳の春、年齢的にも今回を逃すようだと今後チャンスは決して多くはないだろう。それだけに悲願のGI初Vを何としても決めたい。4年連続の参戦となるサンカルロは前2年でともに2着。足りないのは運だけだ。

 「真ん中ぐらいがいいな」と、週初めから大久保洋師が言っていた通りの(5)枠(9)番を獲得。「できれば偶数番が良かったけど、そこまで欲張ってもな。枠順としては文句なしだね」。これまで足りなかった運をついに味方に引き寄せたようだ。

 ステップの阪急杯で4着。完熟期を迎えたロードカナロアばかりか、格下とも言えるマジンプロスパー、オリービンにまで後れを取った。それでもトレーナーは「前走は体重が少し重かったからな。前哨戦としては上々の内容だったよ」。敗因がはっきりとしているだけに悲壮感は全くない。

 中間は体を絞り込むために入念に乗り込んだ。そのかいがあって、21日の計量では前走比で既に8キロ減の508キロ。勝負の一戦を前に、気配が研ぎ澄まされてきた。22日朝、美浦坂路を軽めに3本駆け上がって引き揚げてきた馬体を、大久保洋師はじっくりチェック。「普段のしぐさからも、ケイコの切れからしても絞れた感じがするね」と納得の表情を浮かべた。

 「日曜(24日)の中京の天気はどうかな?少し時計がかかった方がいいし雨が降ってほしい。差しタイプだから展開の助けもほしいな」。やるべきことは全てやった。ここまできたら、あと少しの運を求めても罰は当たるまい。

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