【有馬記念】ゴールド筋肉ムキムキに

 「有馬記念・G1」(23日、中山)

 着々と態勢は整いつつある。2冠馬ゴールドシップは12日、栗東坂路で意欲的に併せ馬を行った。攻め駆けする僚馬に先着を許したが、ビシッと追われて仕上がりは上々。古馬撃破へ好ムードを漂わせる。

 指揮官のえびす顔が、ゴールドシップの順調な仕上がりを物語る。栗東坂路でのアスカトップレディ(愛知杯出走予定)との併せ馬で1馬身遅れたが、左ステッキ連打に応えて、4F52秒8‐38秒7‐13秒1をマーク。最後まで集中力を欠くことなく駆け上がった。

 須貝師は「アスカの具合が良過ぎるからね」と笑いながら「まあ、ビシッと長く追えたのは収穫かな。思い切ってやりたかったので」と合格点を与える。そもそも攻め馬では地味なタイプ。ことさら派手なパフォーマンスを求める必要はない。

 前走後は暮れの舞台に照準を絞ってきた。「ここまでイメージ通りの調整ができている。胸前の筋肉がとにかくすごい。パワーアップしていると思うよ」と仕上がりに自信をのぞかせる。ゆったりとしたローテを組み、古馬との初対戦に耐えうる肉体をつくり上げた。

 ファン投票1位のオルフェーヴルの回避で、芦毛の2冠馬への注目度は一層高まっている。「馬場とか、いろんな条件に左右されない馬。それなりに人気になるかもしれないが、挑戦者の立場で出走させたい」。混戦ムードが漂う一戦へ、静かに闘志を燃やしている。

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