【毎日王冠】フラッシュ条件そろった

 「毎日王冠・G2」(7日、東京)

 Vに照準を合わせてきた。宝塚記念6着以来、3カ月半ぶりとなるエイシンフラッシュが3日、栗東CWを軽快なフットワークで駆け抜け、好仕上がりをアピール。ベストの条件を迎えた今回、久々の勝利へ向けて視界は良好だ。フェデラリストも美浦Wでキビキビとした動きを披露して好気配を伝えた。

 抜群の動きで好仕上がりを伝えた。エイシンフラッシュが栗東CWでメイショウクロオビ(4歳500万下)と併せ馬。1秒2追走すると、内からスイスイと差を詰め、軽く仕掛けただけでパートナーを子ども扱い。5F64秒1‐36秒7‐11秒6の好時計をマークし、3馬身半先着した。

 またがった鮫島(レースは内田博)も「動きますね。時計も速い。余力残しだけど、先週と比べても行きっぷりがだいぶ良くなっている」と満足げ。春との比較にも「これまで併せ馬にならないこともあったけど、きょうはガツンときても押さえが利かないわけじゃない。我慢できていた。いいときの感じ。息も大丈夫」と変化を感じ取っていた。

 宝塚記念以来となる3カ月半ぶり。藤原英師は「前走は結果を見るとドバイ帰りの疲れなのかな。宝塚記念が終わって夏を休ませてドバイの疲れを取った。リラックスしているし、すごくいい状態」と胸を張る。

 歓喜のダービーから2年4カ月以上も勝ち鞍から遠ざかっている。「ここは勝ちたいという気持ちを持って。勝つことが重要だと思っている」。指揮官がこう言って勝ちにこだわる秋初戦だ。「スピード競馬、距離、コース。勝てる条件がそろっている。勝って次の天皇賞につなげたい」。5歳世代の王者が再び輝きを取り戻す。(井上達也)

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