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「オークス・G1」(20日、東京)
全身バネを思わせる完璧リハだ。東西トレセンで16日、追い切りが行われ、桜花賞馬ジェンティルドンナが栗東坂路を力強いフットワークで駆け上がった。9日の1週前追い切りに騎乗したコンビ初結成の川田も手応えをつかんでいる。ディープインパクト産駒の桜の女王が、史上13頭目の牝馬クラシック2冠制覇へと突き進む。なお、出走馬と枠順は17日に決定する。
力強いフットワークに、蹴り上げたチップが高く舞う。桜花賞馬が最高の仕上げで2冠獲りに臨む。ジェンティルドンナは栗東坂路で単走追い。真一文字に駆け上がり、4F52秒5‐38秒6‐12秒3をマークした。
「先週にしっかりと併せ馬でやっているので単走で。“弱くならないように、強くならないように”と指示したけど、思うような調整ができた」と石坂師は納得の表情だ。超抜だった先週のような派手さはいらない。ちょうどいいさじ加減で、完璧な最終リハを終えた。
「すごく順調にきていますから」。順調の言葉が大きな意味を持つ。中間に熱発のあったチューリップ賞では4着に敗れたが、調子を上げて臨んだ前走ですぐさま巻き返してVを決めた。さらなる上昇を伝える“順調”な今回、好結果が出るのは必然というわけだ。
初陣から5戦全てがマイル戦。ただ、2400メートル戦の経験があるのは出走馬では1頭だけで大半が未知数の距離での戦いになる。過去5年間で2勝を挙げる牝馬第1冠の覇者に、指揮官は「マイルで強い勝ち方をしてくれたし、折り合いもついた。距離はこなしてくれると思うし、走ってくれると思っています」と克服への手応えをつかむ。
先週のヴィクトリアマイルでは、全姉ドナウブルーが2着。ただ、同じディープインパクトの産駒でもタイプは異なる。「姉の方が気性的に幼いところがあった。体形的にも姉さんの方が小さいし、ジェンティルの方がやりやすくてコンディションをつくりやすい」。姉は半馬身差で涙をのんだが、同じ東京で無念を晴らす準備は整った。
史上13頭目となる牝馬クラシック2冠制覇を狙う。「一番勝ちたかった桜花賞を勝ったし、今回もサラッといい競馬ができればと思う」とトレーナーが言えば、騎乗停止中の岩田に代わって手綱を取る川田も「いい結果を出せるように頑張ります」と力を込める。
“2冠制覇”の権利がある唯一の存在。桜の女王は樫の舞台でもVを譲らない。
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