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【中山記念】トーセンクラウン初戴冠

 道悪を味方に2着以下を大きく突き放して圧勝したトーセンクラウン(左)(撮影・持木克友)
 道悪を味方に2着以下を大きく突き放して圧勝したトーセンクラウン(左)(撮影・持木克友)

 「中山記念・G2」(28日、中山)

 13番人気のトーセンクラウンが、不良馬場を苦にせず5馬身差で圧勝した。2着に12番人気のテイエムアンコールが入り、オペラハウス産駒がワンツー。3着は5番人気のショウワモダン。3連単は53万円の高額配当で、同レース最高の払い戻しとなった。

  ◇  ◇

 実力なくして勝利は得られない。それでも運が必要なのもまた事実。中団の内で進めたトーセンクラウンが道悪を味方に5馬身差で圧勝した。「道中は力んでいたからどうかなと思ったけど、こういう馬場は苦にしないで走るね」と江田照は驚きの表情だった。

 水曜の時点で賞金順は17番目。陣営は2週間後の東風Sへ回る予定でいた。しかし、木曜の投票段階で急きょ出走が決定した。「ホリスキー(82年菊花賞馬)もそうだったんだ」と菅原師は滑り込み出走でG1を制覇した騎手時代を懐かしそうに振り返った。週末は雨模様となり、馬場も得意の道悪に。強運の風は最後までクラウンの背中を押し続けた。

 愛馬同様、菅原師自身も調教師としてはJRA平地重賞初制覇を遂げた。「(重賞勝利の味を)もう忘れていたよ。乗り役の時にいい思いをしたからね。調教師として楽しい思い出があればなあ、とは考えていた」。カブラヤオー、テスコガビーなどで数多くのG1を制し、通算769勝を挙げたかつての名ジョッキーは目尻を下げた。92年に騎手を引退してから18年。しわの数は増えても、少年のような笑顔は変わらない。

 「オーナーが一番気に入っている馬だった。応えられてうれしいね。距離は1600メートルから1800メートルがいい」とトレーナーの顔に戻り、今後の方向性を示した。G2制覇の先に見えるのは頂点。愛馬とともにサクセスストーリーを築き上げていく。

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