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【きさらぎ賞】ヴァンドーム父子制覇

 猛追するレーヴドリアン(右端)らを抑えゴールに飛び込むネオヴァンドーム(撮影・石湯恒介)
 猛追するレーヴドリアン(右端)らを抑えゴールに飛び込むネオヴァンドーム(撮影・石湯恒介)

 「きさらぎ賞・G3」(14日、京都)

 父の背中を知る名手が魅せた。5番人気のネオヴァンドームがゴール前の混戦を抜け出して、重賞初制覇。ネオユニヴァースとの父子同一重賞制覇を達成すると同時に、父子クラシック制覇に向けて大きな一歩を踏み出した。1番人気のレーヴドリアンは最速の上がりをマークして猛追したが2着。3着にはステージプレゼンスが入った。

  ◇  ◇

 父子同一重賞制覇で、クラシックの扉をたたいた。5番人気のネオヴァンドームが、中団から前を捕らえて重賞初V。03年の覇者・父のネオユニヴァースもこの舞台をステップに皐月賞、ダービーのクラシック2冠制覇を達成。その手綱を任されていたデムーロも、孝行息子の走りに笑顔を爆発させた。

 イメージ通りとはいかなかった。デムーロと藤原英師は馬場の悪い内を避け、傷みの少ない外を選択するつもりだった。両者の意に反して、中団のインを追走。直線で進路を外に切り替えようとしたが、押し込められて内に戻った。だがそこから、勝負根性が光った。馬込みを縫うように先頭に立つと、大外から猛然と迫るレーヴドリアンの追撃を封印。左ステッキの連打に応え、首差しのいで父に続いた。

 ゴール板直前で外側に斜行(過怠金5万円)したことには「他の馬に迷惑をかけて申し訳ない」と反省した鞍上だが「初めて乗ったときは(特に)感じなかったが調教に乗っていくうちにネオユニヴァースと似ていると思った」とかつての相棒に重ねた。「また乗りに来たいね」とクラシックへの騎乗を熱望した。

 熱発により、予定していたレースをパスしての重賞挑戦。藤原英師は「内面的な部分を心配していたが、外見はそうでもなかったね。(2走前に)ジョッキーが『失敗した』と話していたが、(1度でも)騎乗経験があったのは大きかった。よく乗ってくれたし、馬も頑張ってくれた」と人馬をたたえた。「重賞のあとなので疲労が心配。うまくケアをして、クラシックに向けてつくっていきたい」と皐月賞(4月18日・中山)への直行も示唆する。6頭の皐月賞馬が誕生した出世レースを制して、世代の頂点を狙う。

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