「シルクロードS・G3」(7日、京都)
“師匠の馬で”と力を込める鞍上に“弟子の手で”と期待する指揮官。浜中俊騎手(21)=栗東・坂口大=と坂口正大調教師(68)=栗東=が、師弟タッグでの重賞制覇に挑む。休み明け2戦目で、状態アップのシャウトラインで夢をかなえる。一方、栗東坂路で追われた昨年の覇者アーバンストリートが上昇ムード。僚馬のフィールドベアーもCWを軽快に駆けた。
◇ ◇
恩返しがしたい。熱い思いを胸に抱いて、浜中が重賞獲りを狙う。コンビを組むシャウトラインは所属する坂口大厩舎の管理馬。昨年の菊花賞でG1ジョッキーの仲間入りを果たしたが「今の自分の最大のテーマは自厩舎の馬で重賞を勝つことです」と力を込める。
師匠の坂口大師は、来年の2月いっぱいで定年を迎える。「あと1年。時間もないですからね。こういう重賞は特に力が入る」。重賞に使う馬は毎週いるわけではない。“1年もある”ではなく“1年しかない”-。チャンスは限られている。
師弟タッグで臨んだ重賞は過去に3度。07年中日新聞杯のマヤノグレイシー(6着)、09年プロキオンSのサイキョウワールド(4着)、09年北九州記念のシャウトライン(8着)だ。坂口大師も「(重賞勝ちは)夢ですね。騎手学校のころからだから、5年の付き合い。縁があってボクの厩舎で騎手デビューしたわけだし、ひとつでも多く自分の厩舎で勝ってくれたらうれしい」と声を弾ませる。4度目の挑戦に「馬の状態もいいですからね」と胸を張って、愛馬とまな弟子を送り出す。
休み明けの前走は4着に敗れた。主戦は「帰厩して日が浅かった。手脚が重かったし、レースはボーッとしていたので気合を入れたんです。そしたら掛かって最後が甘くなった」と振り返った。叩き2戦目の今回、追い切りに騎乗して「手脚が軽いし、シャキッとしている。上積みが大きい」と上昇を感じ取る。
「賞金を加算すれば、G1(高松宮記念)にも出られる。先生の馬で出られるように頑張りたい」。描くのは重賞VにG1挑戦。師弟の思いが淀の直線を駆け抜ける。







