嵐・二宮 吉永小百合と初共演で感激

長崎ロケを行った吉永小百合=長崎県のカトリック黒崎教会
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 女優・吉永小百合(70)と嵐・二宮和也(32)が、山田洋次監督(83)の最新作となる映画「母と暮せば」(12月12日公開)の長崎ロケを、このほどカトリック黒崎教会で行った。

 初共演の二宮と親子を演じた吉永は「本当の私の息子と思うくらい寄り添えた」と、出会いに感激。二宮も「優しいお母さん」だったと明かし、二宮の芝居に感動した吉永から抱擁された至福体験を明かした。

 本当の親子のように見えるほど、2人は固い絆を紡ぎ上げた。

 ラストシーンは作家・故遠藤周作氏の代表作「沈黙」の舞台となった外海地区に位置する教会で撮影。主要キャストの吉永、二宮、黒木華(25)、浅野忠信(41)、加藤健一(65)が初めて一堂に会した現場となった。2人は共演者らが膝をつき、聖歌が流れる教会の真ん中を寄り添って歩き、セリフのない“沈黙の芝居”でフィナーレを完成させた。

 映画は長崎の助産婦(吉永)の前に、3年前に原爆で亡くなった息子(二宮)が現れる山田監督初のファンタジー。4月にクランクインし、1948年当時の長崎を現代の長崎で撮ることは困難だったため東京のセットで撮影してきたが、山田監督の強い希望で長崎ロケが実現した。

 撮影前、二宮に幼少期の写真を見せてほしいと頼み、親子役を深めていった吉永は「初めて会ったその日から二宮さんとは、本当の私の息子じゃないかと思うくらいピッタリ寄り添うことができた。お芝居もしなやか。かわいい息子に出会えて本当によかった」と声を詰まらせ絶賛。

 二宮は以前、嵐のコンサートで吉永を「さゆゆ」と呼んだことを「若気の至り」と照れ、「すごく優しいお母さん」と話した。東京のセット撮影では「カットが終わった時に抱きしめてくださいました」と、至福の抱擁を笑顔で明かした。

 山田監督も「いいキャスティングと言うより、これしかなかったんじゃないか。時として恋人に見える甘さ。独特の母子の物語になりえている」と称賛。2人の運命的な共演に手応えを感じていた。

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