歌手のＡＳＫＡ（５６）とともに覚せい剤使用の罪で起訴された元交際相手の栩内香澄美被告（３７）について東京高裁は９日、保釈を認める決定をした。栩内被告は、約５カ月間、勾留されていた東京拘置所から保釈された。保釈保証金は３００万円。

　栩内被告は午後４時４５分、女性弁護士に付き添われて、東京拘置所から姿を見せた。袖に柄の入った白いカットソーにジーンズ姿。黒縁メガネをかけ、髪は後ろで縛っていた。

　拘留から解き放たれた喜びを隠しきれなかったのか、時折、笑みをこぼす場面も。関係者に声をかけられると頭を下げ、弾むような足取りでワゴンタイプの高級外車に乗り込んだ。栩内被告が座った後部座席には、姿が見えぬようにカーテンが引かれた。

　保釈後、都内にある栩内被告の自宅マンションには報道陣２０人ほどが集まり帰宅を待ち構えたが夜になっても姿を見せることはなかった。

　栩内被告は今年５月１７日に、ＡＳＫＡと覚せい剤を使用した罪に問われているが、裁判では一貫して無罪を主張。次回公判は２１日となっている。