渡辺謙 胃がん手術し療養、舞台は延期

 米ハリウッド、ブロードウェイでも活躍する俳優の渡辺謙(56)が9日、早期の胃がんのため手術を受けて療養していることを公表した。報道各社に宛てた直筆ファクスでは、主演するブロードウェイミュージカル「王様と私」の再出演初日が、予定していた3月1日から延期となることを報告。「無理は禁物ではありますが舞台に向けて鋭意準備を重ねております」と、早期復帰への決意をつづった。

 日本が誇る世界的スターを突然の病が襲った。ファクスや所属事務所によると、人間ドックで早期の胃がんが見つかり、内視鏡手術を受けて国内の病院に入院しているという。

 渡辺はツイッターでも「いやぁ驚きました」と報告。妻で女優の南果歩(52)の勧めと、長女で女優の杏(29)の紹介で人間ドックを受けたことを明かし「この段階での発見は奇跡、点検は大事ですわ。妻、そして人間ドックを紹介してくれた娘にも感謝です」と“不幸中の幸い”に胸をなで下ろした。関係者は「元気そうなので大丈夫だと思います」と病床の様子を語った。

 渡辺は昨年に引き続き3月1日から「王様-」に出演予定だったが、初日延期が決定。降板ではなく、劇場と出演日程を調整中で、渡辺も「二月は療養に切り替えて少し遅れてNYに入ることになりそうです。ご心配かけますが、お待ち下さい」と意欲を見せた。

 渡辺は1989年、主演映画「天と地と」の撮影中に急性骨髄性白血病と診断され降板するも、病を克服した過去を持つ。今回の胃がんは早期発見だったが、日米をまたにかけてハードスケジュールをこなす身だけに術後も油断はできない。

 渡辺は1月20日、都内で開かれた所属事務所の新年会に出席。初詣のおみくじに『努』と記されていたことを明かして「『もうひと踏ん張り努力せえ』という神のお達しなので頑張ります」と誓っていた。“今年の抱負”通りに病魔相手に踏ん張って、カムバックする日が待たれる。

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