【大場久美子 13】アイドル時代の理想の男性は、疲れ果てたオジサン

 アメリカで1枚の絵と出会いました。アメリカの俳優レッド・スケルトンが描いた『クリスマス アゲイン』というタイトルのピエロの絵でした。ピエロが頰づえついて、何とも言えない困ったような、くしゃっとした表情をしています。悲しんでいるようにも見える表情でしたが、そのまなざしに私の胸はズッキュンとときめきました。ピエロのオジサンに未来の旦那さま像を感じたのです。

 男の人って人前では強がっていても、ふと一人になるとこんな心(顔)になるのかなぁと。私の前ではこんな顔を見せてほしいな。私は愛する人から信頼されて、私の前では心を許してほしいなと思いました。

 クリスマスアゲインの1枚の絵に出会ってから外国にゆくたびピエロを買いあさり、気がついたら数百のピエロたちに囲まれていました。でも、何がキッカケだったか忘れましたが、数百体のピエロはいつの間にか私のそばから消えていました。私はたまに思い出整理を無性にしたくなるのです。

 恋に関して「夢みる夢子ちゃん」だったなぁ。結婚願望はありませんでした。一生ひとりでいると決めていました。理由は妻になりたくなかった。名前を呼ばれず「おい」とか「お前」とか言われた日にゃあ「ハイさよな~ら~よ~♪」いつも恋愛中のままでいたいのです。一緒にいる部屋の中の空気が、一瞬でも殺伐となるのは、私には耐えられません。

 「結婚してるじゃないか、それも2度も」と言う声が聞こえてきそう(笑)主人とは…、んーうまく説明できない。ご説明しても分かりづらい関係かも。妻や嫁と言うより良きパートナーと言ったところでしょうか。

 私も大昔アイドルと呼ばれていましたが(笑)あと3年もすれば還暦。大人の話…(じゅうぶん大人な年ですが(笑)大人の話もいいですかね。

 セックスは苦手です。手と手が絡み合って、唇と唇が近づいてくる…、重なる前のかすかに感じる呼吸の風。

 そこまでかな。そこからは現実と化され、一気に冷めてゆく。

 ハハ。やっぱり私は、夢みる夢子かも。

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