【上田まりえ 10】涙の儀式 退職願を書いたけど印鑑が…

 今日から12月に突入!退社を決めた昨年が、人生で1番の師走だったように思います。

 「退社を考えています」と会社に切り出したのは6月。それから数カ月かけて相談し、担当番組の卒業時期と退社日が決定。そして、10月中旬に退職願を提出しました。どんなものに、どのように書くべきなのかもわからなかったので、とりあえずインターネットで【退職願 書き方】と検索。すぐに文房具屋へ行き、真っ白い封筒と便せんを買った私は、表参道にある結婚式場のカフェへと向かいました。そこに親友を呼び出し、彼女に見守ってもらう中、もちろん人生初(おそらく、最初で最後)の退職願を書き始めました。

 まず下書きをしてから清書へ。緊張すると手汗がひどくなるので、おしぼりで手を拭きながら、1文字1文字、ゆっくりと書き進めていきました。真っ白い紙が少しずつ黒くなっていくのとともに、頭の中には濃くなっていく思い出の数々。だんだんと浅くなる呼吸に、バクバクと鳴る心臓。そして、自分の名前を書こうと、一旦置いたペンを持ち直したそのとき、内定が決まった日、誓約書に名前を書いてハンコを押したときのことが鮮明によみがえってきました。

 途端に大粒の涙がポロポロと溢れて止まらなくなってしまったのです。悲しい涙ではありません。“フリーアナウンサー”ではなく“タレント”として新しいスタートを切るための儀式。改めて自分の決断に驚くとともに、日本テレビが大好きなんだと強く感じた時間でした。ただ、せっかく綺麗に書き上げたのに、印鑑が少し曲がってしまったんですよね…。「最後まで私らしいなぁ…」と苦笑いしたのは言うまでもありません。

 11月下旬、朝7時に目が覚め、スマホを見るとたくさんのメッセージが…。あるスポーツ紙に退社報道が出て、Yahooトップにそのニュースが載っているではありませんか!そこからは、24時間ジェットコースターに乗っているような毎日。事務的な手続きやロッカーなどの片付け、お世話になったみなさまへのあいさつ回りに奔走した師走が過ぎ、気がつけば1月31日、退社の日を迎えていました。

 あれから1年が経ったことが信じられないくらい、今年は気持ちもペースもゆったりとしています。2016年も残り1カ月。2017年を迎えるための準備期間として、忙しく動き回りたいと思います!!

編集者のオススメ記事

芸能人コラム最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス