純烈 特撮出身、50歳で回し蹴りも「2センチしか脚上がってない」主演映画の撮影秘話

 戦隊ヒーロー「純烈ジャー」のポーズを決める純烈の(左から)酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太、小田井涼平(撮影・堀内翔)
「スーパー戦闘 純烈ジャー」で大活躍する純烈の(前列左から)白川裕二郎、後上翔太(後列左から)酒井一圭、小田井涼平(撮影・堀内翔)
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 4人組ムード歌謡グループ・純烈が主演する映画「スーパー戦闘 純烈ジャー」の公開が10日に迫った。メンバー3人が特撮出身とあって、かつての仲間たちに声をかけて感謝の熱演。撮影秘話を座談会形式で聞いた。

   ◇  ◇

 劇中で演じるのは、健康センターの平和を守る戦隊ヒーロー・純烈ジャー。紅白出場歌手が、約20年前を思い出し、果敢にアクションに挑戦している。

 酒井一圭「アクションっていうのは、受ける人がプロだったら、どうにかなるのよ。攻撃じゃないの。撮り方と受ける人」

 小田井涼平「カメラアングルでどうにでもなるんですよ。僕は仮面ライダーのときですら、アクションが必要のないキャラクターだったので初めて。50歳で回し蹴りとかできないから2センチくらいしか脚上がってない。でも、ローアングルで撮っていただくことで、かかと落としくらい上がってるように見えるんですよ。白川はガチでしたけどね」

 白川裕二郎「撮影のときは左肩を負傷していたんですけど、フタを開けたらアクションが何十手もあった。そういった意味ではきつかったです。もし続編があるなら、肩も平気になったので全開でやりたいですね」

 02年の「仮面ライダー龍騎」で仮面ライダーゾルダだった小田井と、01年の「百獣戦隊ガオレンジャー」でガオブラックだった酒井、02年の「忍風戦隊ハリケンジャー」でカブトライジャーだった白川の3人は演技経験があるが、最年少34歳の後上にとっては今作が俳優デビュー作となる。

 後上翔太「演技がダメだってことは自覚してるので、スタッフさんがやさしくなっていくのが逆に怖かったですね。どんどんテンパっていくという…」

 酒井「後上は基本は全カットNGなんですよ。監督やスタッフが本当にほしい画ではないんだけど『時間もないし…OK!』っていうのが積み重なってる。でも、特撮ヒーローの第1話ってそうなんですよ。あの松坂桃李、あの菅田将暉(※両者ともに特撮ものでデビュー)でさえ、最初はそうで、どんどんうまくなっていくのが新人の持ち味。最後の方はよくなってましたよね。それは戦隊あるあるです」

 小田井「僕も初心者のつもりでやらせてもらいました。ライダーと戦隊ものは撮影スタイルが全然違うんですよ。だから、僕も結構、芝居やばいですよ」

 酒井「ピン芸人とダチョウ倶楽部というかね」

 小田井「そういう意味でいうと、後上君の方がうまいかもしれない。声を合わせるとか、僕はもう恥ずかしくて嫌でしたもん。後上君はハードルを下げようと努力してるんですよ。完璧な演技でしたよ」

 後上「僕を殺しにきてる!身内にスナイパーがいます!」

 小田井「ネガティブキャンペーンじゃダメですよ。賞を獲ろうとしてますから。新人賞の資格があるのは、この人だけですからね」

 記者「“純烈ジャーの松坂桃李”だった、と」

 酒井「それはなれてない!」

 小田井「ここは活字に起こして下さいね。“純烈の松坂桃李”って」

 酒井「大炎上!」

 映画がヒットすれば、シリーズ化したいと酒井は語る。

 酒井「寅さんみたいに、ずっと続けていきたいと思ってます。お正月か秋口になったら今年も純烈ジャーが始まるよっていう風に。ってことで、まずはこの『1』を成功させないといけない」

 小田井「脚は2ミリ上がれば、なんとかなるからね」

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