山口真由氏 “コロナは空気感染”論に「飲食店に特化した対策が正当化できなくなる」

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が30日、研究者らが27日に空気感染が新型コロナウイルスの主な感染経路だとする緊急声明を出したと報じ、弁護士・山口真由氏は「もしこれが本当ならば、飲食店に特化した今の対策が正当化できなくなる」と問題視した。

 研究者らが出した声明は「空気感染が主な経路だと最新の研究で明らかになっている。エアロゾル(空気中に漂う微粒名粒子)滞留濃度を下げることで感染阻止は可能。対策が尽きてしまったというほどのことはなされていない」というもの。

 キャスターの羽鳥慎一が「今のところ厚労省は飛沫感染と接触感染が主な感染経路としていますが、研究者の中では、いや空気感染もあるよという声明ですがいかがでしょう」と問いかけると、国際医療福祉大学主任教授・松本哲哉氏は「この提案は大事。少なくとエアロゾル、飛沫よりもまだ小さい粒子が感染を広げてしまうんだという考え方は私もそうだと思う」と断言。

 「飛沫は重さがあるのでせいぜい2メートルの距離しか届かないし、地面に落ちてしまう。ところがエアロゾルは漂いますので、吸い込んでしまえば結構離れた人も感染してしまう。これをどういうふうな呼び方…空気感染という呼び方が正しいのか、エアロゾル感染という形でまた別の定義を捉えるのか、私たちも学会で話し合いをしている。考え方をもう少し広げて対策を取ることが大事だというのはその通りだと思う」と、最前線の動きを絡めて説明した。

 山口氏は「もしこれが本当ならば、飲食店に特化した今の対策が正当化できなくなる。飛沫感染というのを前提として今飲食店対策をしているわけだが、今までの研究というのは人流抑制に偏重し過ぎていて、実はそうじゃなくても実効性のある対策ができるんだということを提言しているわけで」と、“飲食店いじめ”とさえ言われる休業・時短要請の方針への影響を指摘。

 「こういう科学的な知見を厚労省の方も十分に生かして、対策を合理的なものにアップデートしていかないと、いつまでも飲食店偏重っていうのは、飲食店の中にも国民の中でものめないっていう声が大きくなってくるんじゃないかと思う」と対策も改良していくべきだと訴えた。

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