元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が１７日、フジテレビ系「日曜報道ザ・プライム」に生出演し、新型コロナウイルス感染防止に関連した西村康稔経済再生担当相の「ランチ自粛」発言について加藤勝信官房長官と意見を戦わせた。

　橋下徹氏は新型コロナウイルス特別措置法のややこしさを指摘し「外出自粛要請は実際、だれがやることになっているんですか」と質問。加藤官房長官は「基本的には外出自粛は都道府県知事がやって」と説明したが、橋下氏は「そこが法律に基づいていないんじゃないですか？知事のメッセージも政府からのメッセージも違う物が出てくる。国民は混乱している」と、外出自粛要請のメッセージが政府や都道府県からさみだれ式に出されている現状に疑問を呈した。

　橋下氏が「ランチは結局、してもいいんですか？」と、「ランチ自粛」の強制力について尋ねると、加藤官房長官は「８時以降の対策だけがポイントとおっしゃる方はいるが、それだけではない。日中も感染リスクがあるので、そこは注意してくださいと」と説明。橋下氏が「そこは知事が（自粛要請を）出すべきじゃないですかね？」と答えを求めたが、加藤官房長官は「それをどう具体化するかは地域によって工夫して…」と、言い切らない発言に終始した。

　橋下氏は「ランチやっちゃいけないのか１つにしてにも、国民は大混乱。お店は時短営業要請でしか保証金が入らず、お昼はやってもいいですよ、ここは保証金は出ません、となっているのに（西村大臣の発言に基づく）ランチも自粛となったら、国民は大混乱です」と追及。しかし加藤官房長官は「西村大臣の発言がどのようなやり取りの中で出たのかにもよる。（夜の食事もランチも）同じようにリスクはあるから同じように注意するようにと伝えていかなきゃいけない」と話すにとどめ、橋下氏の追及とはかみ合わなかった。