松井市長、兵庫県知事に苦言…“センチュリー”問題 デイリー記者に逆質問も

 大阪市の松井一郎市長(56)が22日、兵庫県の井戸敏三知事(75)の公用車問題に苦言を呈した。同市を廃止し、4特別区に再編する大阪都構想の住民投票(11月1日投開票)に向け、同市で街頭演説を行った松井氏は、囲み会見で「お金を使うところが違う」と、公用車をトヨタのレクサスから最高級車・センチュリーに変えた兵庫県の姿勢を疑問視した。

 ターミナル駅の上本町駅前で「二重行政をなくし、税金のムダづかいを止める」と力説し、都構想への賛成を訴えた松井氏。井戸知事の“センチュリー公用車”問題について記者団から問われると「大阪府も、市も、ノックさんの時代は公用車はセンチュリーやったんや…」と、横山ノックさんの府知事在任期間(95~99年)の公用車に言及した。

 松井氏は「住民サービスをするお金を生み出すために、僕らが必死に制度を変えようとしている時に、センチュリーにお金を使うなら、違うところにお金を使うところがあるんじゃないですか」。首をかしげ、昔の政治家はセダンに乗りたがる…とこぼした。

 大阪市の公用車を聞かれ「ロールスロイスや」とボケをかまし、笑いながら首を振った松井氏。公用車も私用車も、トヨタのワンボックス車アルファードと明かし「セダンは迫力あるけど、乗りにくい。こっちの方が楽よ。背が高いから」と、見栄えよりも実益を強調する。

 松井氏は「何乗っているの?」とデイリースポーツ記者に逆質問。記者が「自転車です」と答えると「それが一番ええがな。健康にもいいし」と言い残し、私用のアルファードで去って行った。

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