筒美京平さん死去 80歳、誤嚥性肺炎 「木綿のハンカチーフ」、「魅せられて」

 太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、近藤真彦の「スニーカーぶるーす」、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」など、数多くの名曲、ヒット曲を世に送った日本のポピュラー音楽を代表する作曲家、筒美京平(つつみ・きょうへい、本名渡邊榮吉)さんが今月7日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため死去していたことが12日、分かった。80歳。東京都出身。

 かねて自宅で病気療養していた。故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行われた。「お別れの会」などの開催の予定はない。

 筒美さんは1940年5月28日生まれ。青山学院大学卒業後、63年に日本グラモフォン・レコード株式会社(現ユニバーサルミュージック)に入社。洋楽ディレクターとして勤務後、66年に「黄色いレモン」で作曲家デビューした。

 作詞家の橋本淳氏からの誘いで作曲やアレンジを始め、作曲家のすぎやまこういち氏に師事。67年にヴィレッジ・シンガーズの「バラ色の雲」がヒットし、同年、グラモフォンを退社した。作曲した作品は3000曲弱に及び、橋本氏とのコンビ作品が最も多い。ヒットチャートのベストテン入りは200曲以上、1位獲得は約40曲に及ぶ。

 69年、いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」でレコード大賞作曲賞を受賞。以後、71年に故尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」で大賞、故朝丘雪路さんの「雨がやんだら」、平山三紀の「真夏の出来事」で作曲賞、74年に野口五郎の「甘い生活」で作曲賞、79年にジュディ・オングの「魅せられて」で大賞、作曲賞を受賞した。

 その他の主な作品に南沙織「17才」、郷ひろみ「よろしく哀愁」、岩崎宏美「ロマンス」、故桑名正博さん「セクシャル・バイオレットNo.1」などがある。

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