室井佑月氏、永寿総合病院看護師手記は「すり替えっぽく感じる」「病院は責められるべき」

 作家の室井佑月氏が2日、TBS系「ひるおび!」で、新型コロナで40人を超える死者を出した永寿総合病院の看護師の手記について「こういう美談を出してきて」「すり替えっぽく感じる」などと語った。

 番組では新型コロナの集団感染を起こした東京の永寿総合病院院長が行った会見について報じた新聞記事を紹介。湯浅祐二院長は新型コロナを疑うタイミングが遅れたことが感染拡大の1つの理由だったとし謝罪した。

 また、同病院の看護師の手記も紹介された。亡くなった患者への謝罪から始まり、正体がわからないウイルスの恐怖から泣きながら防護服を着るスタッフがいたこと、それでも家族や地域の人たちが支えてくれたこと、他の病院でクラスターが発生した時に、4人の看護師が志願して救援に行ったことなどが生々しくつづられている。

 これに室井は「一言言っていい?」と切り出し「医療の現場の人たち、ましてコロナにかかった人たちは、被害者な訳だから責めてはいけないと思う。だけどこういう美談を出してきて、個人は悪くないよ?でも病院はやっぱり熱が出た人がいたわけだから、こんなにコロナの患者を出しちゃったのは、やはり責められるべきで、反省、病院側経営者はすべきなんだよね」と、病院側は責められるべきと指摘。

 「美談」とした看護師の手記についても「個人は悪くない」としながらも「なんかすり替えっぽく感じる」との印象を語った。

 これに日本感染症学会専門医の寺嶋毅氏は「現場のスタッフは不安の中逃げ出したいと思いながらも日々の業務をこなしてきたんだと思う」と病院側に理解を示し「3月当時はまだ無症状でもうつすとは分かってなかった」など、まだまだ情報が少なかったとし「どこでも起こりえたこと」とした。

 だが室井は「でも、病院から広がるなんてことはやめてほしい」と納得いかない様子。恵俊彰は「広げたいと思っていたわけではないと思う」と制したが室井は「でも、もっと注意しなければいけなかった」と主張。恵は「もちろんそうですが、その段階でどれだけのことが日本の病院でできたのか、未知のウイルスと戦うにはどんな準備ができたのかと。本当に責めていいのかと僕自身はわからない」とした。

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