木村花さん 遺書あった「お母さんごめんなさい」テラハ打ち切り必至

 新日本プロレス東京ドーム大会に出場した木村花さん=1月4日
 テラスハウスの舞台である家の前(画像を一部加工してます)=都内
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 ネットフリックスとフジテレビで配信、放送中のリアリティー恋愛番組「テラスハウス」に出演し、23日に22歳で死去した女子プロレスラー木村花さんの自宅から、遺書のようなメモが見つかっていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。自宅ドアに「有毒ガス発生中」の紙が張られていたことも判明。自殺を図った可能性があり、警視庁が亡くなった経緯を調べている。番組内の言動を巡りSNSで誹謗中傷を受けていたとされる木村さん。番組の存続は困難な状況となった。

 生前の木村さんの思いを記した言葉が発見された。

 関係者によると、都内にあるマンションの自室から遺書のようなメモが数枚見つかった。「お母さんごめんなさい。産んでくれてありがとう。」。プロレスラーとして活躍した母の響子さん(43)への感謝の言葉もあったという。

 緊迫した現場の状況も明らかになった。消防が現場に到着した際に自宅のドアは施錠されており、「有毒ガス発生中」と書かれた紙が張られていた。室内には有毒ガスを発生させたとみられる薬剤の容器もあり、木村さんは頭にポリ袋をかぶった状態でベッドの上に倒れているのを発見された。心肺停止状態で、病院で死亡が確認されたという。

 SNSなどで多くの誹謗中傷を受け悩んでいたとみられる木村さん。自殺を図った可能性があり、警視庁は亡くなった経緯を調べている。

 テラハの公式ツイッター、インスタグラムには、木村さんの死が明らかになった後に合計2000件以上のコメントが寄せられた。25日のフジテレビの放送、26日と6月2日のネットフリックスの配信休止発表を受け「打ち切らないで欲しい」など番組継続を願う声もあったが「打ち切った方がいい」「終了すべき」など番組の責任を問う声は多かった。

 フジテレビは、今後の放送については未定で「決まり次第お伝えします」とコメント。対応を協議するもようだが、関係者は「続けるのは厳しい」との見解を示す。番組絡みで誹謗中傷を受けたとみられる出演者が放送期間中に亡くなったこと、他の出演者の心理的ダメージが大きいことなどを挙げ、通常とは異なる形の放送で区切りを設ける可能性にも触れつつ、リアリティーショーの特性上、再開は不可能と指摘。番組打ち切りは避けられない情勢となってきた。

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