出口戦略で吉村知事VS西村大臣 八代弁護士「上からイチャもんつけなくても」

 国際弁護士の八代英輝氏が6日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」にリモート出演し、西村康稔新型コロナ対策担当大臣を「イチャもんつけなくてもいい」といさめた。

 吉村洋文大阪府知事が5日に、新型コロナウイルス対策における出口戦略の「大阪モデル」を提示。これに対して西村大臣が「大阪が判断されようとしてるのは、休業要請を辞めるかどうかだと理解しています。しかし『出口戦略』という言い方はこれは違うと。緊急事態宣言からの『出口』ということであれば、これは国が専門家の意見を聞いて定める話、考える話でありますので」とぶぜんとした表情でコメントしていた。

 番組では吉村知事の「出口戦略」は「休業要請の解除」、西村大臣の「出口戦略」は「緊急事態宣言の解除」と言葉は同じでも示す内容は違うと解説。政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「西村さんは、論理的に間違ってるわけじゃないけど、言い方がちょっとカチンとき過ぎているかな」と感情的なリアクションに苦笑いだった。

 八代氏も「言葉のニュアンスからも、明らかにイラッときてるのは伝わってきました」と田崎氏に同意。続けて「出口戦略」が元々は軍事用語から来ている言葉で「ダメージをできるだけ少なくして、事態から撤収・収束させる戦略」と用語解説した。「止めている経済を動かし始めることを考える基準を作るのは出口戦略の1つ」と吉村知事の考えが間違っていないことも付け加えた。

 さらに、元通産官僚の西村大臣を「いかにも官僚出身の大臣っぽい」と分析し、「“『出口戦略』は休業要請の解除がすべてではないですよ。全般のイニシアチブは国が持ってますよ”という主導権争いに見えてしまう」とバッサリ。吉村知事の会見後に、大阪府民がインタビューで「先の見えないトンネルの出口が見えた」と答えていたことを例に挙げ「その『出口』っていう言葉に上からイチャもんつけなくてもいいんじゃないかとは感じてました」と感情的な発言に注意を促した。

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