新型コロナウイルスの感染拡大に備える改正特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象となる兵庫県が、８日からの県立学校再開方針を撤回した中、神戸市の西隣の明石市が７日、小中学校など４２校を再開した。

　泉房穂市長が６日に、学校現場での感染や支障などは発生していないと説明。安倍政権が接触機会の大幅減を緊急課題とする中、ネット上では「強行再開」として不安視する声や批判が起り、物議を醸している。明石市の休校を求める署名活動も始まった。

　当初８日再開方針を表明していた兵庫県はネット上で猛反発を食らって炎上し、休校延長を求める高校生が行ったネット署名には１万６０００件が集まり、県教委に提出。県は７日に方針を撤回し、県北部を除き１９日までの休校延長を決めた。

　今回、同じサイトで明石市の学校再開に関して、休止を求めるネット署名活動も始まった。「この状況での登校再開で親は、感染覚悟で子どもを送り出さなければなりません」と訴えている。

　泉市長は、過去の「燃やしてしまえ」暴言問題で昨年辞職したが、出直し選で再選を果たしたことでも知られる。