あさイチのサブキャスター イタリアでの地獄の医療…母が即入院も人種差別され

 NHK総合「あさイチ」でサブキャスターを務める駒村多恵(45)が14日に更新したブログで、4年半前に母親とイタリア・ヴェネチアを旅行した際に母が緊急入院し、現地で体験した日々をつづった。駒村は「人種差別も加わり、地獄の日々」と記した。

 季節は夏で、母に熱中症のような症状が出たという。救急ボートで搬送され、病院では即入院と診断されたものの4時間も放置されたという。駒村は「イタリアでの看護は酷いものでした。 点滴の最中 上腕より前腕の太さが太くなるくらい 腫れ上がっていたので漏れている!と看護師さんに伝えると、チラッと見て 『大丈夫』と言って向こうへ行ってしまい、放置」された。

 駒村は医師と話をしたいと頼んだが、「今日は来ない」との返答だったという。翌日も頼んだが同様の返答だった。困っていたところ、病院側が「これから検査する」と言ったそうで、駒村は「がたいのいい女性2人が 小柄な母を放り投げるようにベッド移乗させ 母はバウンドする勢い。蚊の鳴くような声で『殺される…』と私に訴えました」と母が恐怖を感じていたことをつづった。

 「検査をしても結果を伝えるでもなく 放ったらかし。いつ判る?と聞いても わからない。ドクターも来るのは数日後と言われ、 退院させて欲しいとお願いしても 許可されず 看護師、ヘルパーに英語で話しかけても無視されて カード付帯の保険会社の方がナースステーションに電話をかけても 英語を発した途端切られる始末。地獄のような日々」と駒村。

 「母は治るどころか立てなくなって 悪化の一途を辿っていました」と振り返った。ついに駒村は10日を過ぎた頃、「私自身 どうすることもできないストレスが爆発。いつものように とりあってもらえなかった瞬間、私はナースステーション前で泣き叫び 号泣するというところまで追い詰められました」と記した。

 1人だけいた黒人のヘルパーが「あなたの気持ちはわかる。私はアフリカから来たから」と同情されたという。駒村は「観光で来ただけでは決してわからない 人種差別の現実も思い知りました」とつづった。

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