宝塚雪組・望海風斗「出演したかった作品」ギャング映画の傑作をミュージカル化

 宝塚歌劇団の2020年の年初を飾るミュージカル「ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)」が1日、兵庫・宝塚大劇場でトップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)率いる雪組によって初日を迎えた。

 同作はギャング映画の傑作と名高いセルジオ・レオーネ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の同名作をミュージカル化したもの。禁酒法時代のニューヨークを舞台に、貧しい移民少年たちのつかの間の栄光と破滅を描いた作品。ギャング映画を役作りの参考にしたこともある望海は「いつかこの作品が宝塚で舞台化されるときは、出演したいと思っていました」と顔をほころばせた。

 望海演じるヌードルスは少年時代に幼なじみの仲間を敵対するギャングに殺され、逆上し刺殺したため刑務所に入れられた過去を持つ。少年時代から50代までを演じるが「仲間を殺されたときなどは狂気を見せるが、当時のアメリカで移民としてどう生きていったのかの人生ドラマ」と語る通り、小さな喜びや屈折などを丁寧に演じた。

 そんなヌードルが恋に落ちる幼なじみのミュージカルスター・デボラを演じるトップ娘役の真彩希帆(まあや・きほ)は“ブロードウェイの王女”に相応しい、圧倒的歌唱力で存在感を見せた。

 ヌードルスの仲間で暗黒街の若き顔役のマックスを演じた彩風咲奈(あやかぜ・さきな)は、望海いわく「黒い役」。頭が切れ、胆の座ったギャングを演じた。そのマックスの愛人キャロル役の朝美絢(あさみ・じゅん)は、ふだんの男役の格好よさを捨て、色香漂うクラブの歌姫になりきっていた。

 また全米運送者組合委員長ジミー役の彩凪翔(あやなぎ・しょう)も物語のカギを握る役で、物語に厚みを持たせていた。

 2月3日まで。東京宝塚劇場は2月21日~3月22日。

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