宝塚星組トップ紅ゆずるサヨナラ公演前楽、台風で中止に 阪神・淡路大震災以来

 宝塚歌劇団星組トップスター紅(くれない)ゆずるのサヨナラ公演『GOD OF STARS-食聖-/エクレール ブリアン』の、千秋楽前日となる12日の東京宝塚劇場公演が、台風19号の影響で中止されることが11日、同劇団から発表された。

 13日の同公演千秋楽で退団となる紅。前日は午前11時と午後3時30分からの2回公演の予定だった。特に千秋楽の1回前の公演は“前楽”と呼ばれ、通常公演の後、特別なプログラムで約20分のサヨナラショーも組み込まれており、ファンにとっては大切な公演となっている。本拠地の宝塚大劇場の千秋楽で紅は「東京の千秋楽までよろしくお願いいたします」とあいさつしており、全力疾走を誓っていた。

 トップスターの前楽や千秋楽が中止となるのは、近年では1995年の阪神・淡路大震災で宝塚大劇場が被災した花組トップ、安寿ミラ以来。安寿は、同劇場でサヨナラ公演「悲しみのコルドバ/メガヴィジョン」上演中に震災で公演が中止に。後日、全国のファンの声で、5月4、5日に「サヨナラショー」を行っている。

 今回の星組公演は振り替えはなく、13日の千秋楽は予定通り行われるという。

 また、雪組全国ツアー「はばたけ黄金の翼よ/Music Revolution!」、KAAT神奈川芸術劇場公演「ハリウッド・ゴシップ」の12日公演も中止となる。

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