蜷川実花 父・幸雄さんの“七光り”と言われ続けたことへの葛藤告白

 写真家で映画監督の蜷川実花(46)が10日、TBS系トーク番組「サワコの朝」に出演し、父で演出家・映画監督だった蜷川幸雄さんの「七光り」と言われ続けたことへの葛藤を振り返った。

 幸雄さんとの親子関係については「モノを作り出してからはある種の緊張感があって、互いの作品に語ることもない。そこは線引きがあった」と、大人同士のような関係だったという。

 そのため「父の名前で仕事をしたこともなければ、父にだれかを紹介してもらうこともなかった」と、仕事でも独立した関係であり続けた。しかし「何かをすれば親の七光りだとずっと言われ続けて。で、蜷川実花ということをいち早く確立するというのが闘いでした」と、若手時代に“蜷川幸雄の娘”という看板がついて回ったことに悩みもあったようだ。

 MCのエッセイスト・阿川佐和子は「遅まきながらも、私もございました」と同調した。阿川の父は作家・阿川弘之さん。「大人という年齢になっても、いつまでも『どこそこのお嬢ちゃん』と。蜷川さんのお嬢ちゃんって言われたのを、蜷川実花という1人の大人として扱ってくれる喜びは大きかった?」と尋ねた。蜷川は「最初に公募展で入選したのが大学1年の冬だったんですが、(展覧会の関係者に)『作家のみなさんこちらへ』と言われたのが、作家と呼ばれたというのは、いまだに一番うれしかったかな」と感慨深く話した。

 現在は独創的な写真や映画で高い評価を得ているが、生前の幸雄から仕事についてのアドバイスは何もなかったという。「晩年、父に『俺はお前に何もしてないからな』と言われて。本当に何もしてないなと。蜷川幸雄の娘であるってことで得だったりとか、幼少から色んなものを見られたこととかはありますけど、結構、本当に何もしてもらわなかったかも、とそれを聞いた時に思った」とあらためて語っていた。

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