元吉本芸人 若手ギャラ事情告白 チャンスは月1回、60秒 ギャラは500円も3分割

 元吉本所属の芸人で、現在はファイナンシャルプランナーとして活動する高柳力也氏が1日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、売れない吉本芸人の厳しい現実を赤裸々に告白した。

 高柳氏は、04年にNSCを卒業。その後・お笑いトリオの「鼻ふうせん」「ハンプトン」などで活動するも、結局芸歴7年で活動を終え、現在はファイナンシャルプランナーとして活動しているという。

 そんな高柳氏が番組に生出演し、芸人時代の驚きの収入について告白。「鼻ふうせん」時代は、吉本の劇場に立つと1ステージで500円。だが、鼻ふうせんはトリオだったことから、1人がもらえるのはわずか167円。しかも当時の自宅は横浜だったことから、劇場のある渋谷までの往復交通費は1100円。一度ステージに立つと933円のマイナスになっていき、ステージに立てば立つほど赤字が増えていったという。

 高柳氏は「大前提として、超若手で、しかもつまらなかったので最初のうちは仕方がない」とこのギャラにも納得していたという。しかも吉本は自前の劇場が数多くあるものの、所属芸人もあふれるほどいるので、「(当時は)ライブは1カ月1回、60秒」しかチャンスはないといい、「そこで勝てば3分とか、月3回とか出させて頂ける。そこが厳しかった」と、ネタを披露する機会を増やしていくことが一番大変だったと振り返った。

 そんな高柳氏も、友人の結婚式二次会司会の“直営業”があったといい、ギャラは「3000円」。それも「芸人として呼ばれるというより、知り合いでまあまあしゃべれるということで」呼ばれたものだったというが「ありがたかった」と振り返った。

 また、多事務所の芸人と比べてもギャラが安かったことには「NSCに入る時点で、そういう情報は入ってくる。給料が少ないと。ただ、とんでもない先輩がたくさんいるから、そこに飛び込める。僕的には(給料が安いのは)当たり前で、売れさえすればよいだけ。僕は売れなかったですけど。(だから)入る前に(芸人は薄給を)分かっている」と、吉本に入る若手はみな、ギャラが安いことは分かって入っていると説明していた。

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