タレント上沼恵美子（６３）が８日、大阪・読売テレビで行われた冠番組「上沼・高田のクギズケ！」（日曜、前１１・４０）の収録に参加した。審査員を務めた「Ｍ－１グランプリ」終了後に、とろサーモン・久保田かずのぶ（３９）とスーパーマラドーナ・武智（４０）が上沼に対する暴言をＳＮＳ配信した騒動に関して「興味ない」と一蹴。まさかの暴挙を一笑に付して取り合わず、貫禄差で“一揆”を鎮圧した。この模様は９日に放送される。

　久保田と武智の暴言が大騒動に発展する中、Ｍ－１審査に対して罵詈（ばり）雑言を浴びせられた当の上沼が、騒動後、初めて公式の場に姿をみせた。発言に注目が集まった。

　報道陣が同局前に集まる中、午後にスタジオで始まった収録の冒頭、上沼が「いろいろ言われてますけど」と騒動について切り出した。

　デイリースポーツの取材では、上沼は久保田と武智から「自分目線」「感情的」などと言われたＭ－１審査について、自身は一生懸命に、真剣に向き合ってきたとの自負があるとの趣旨を述べたという。この点だけは、どうしても譲れなかったようだ。

　一方で「２人のことが騒がれてますけど」と、久保田と武智に対して吉本興業の先輩芸人らが叱責したり、代わりに謝罪する騒動となっていることに触れるも、自身は「大したことないんです」と、どこ吹く風。「更年期障害」「うんざり」「売れるために審査員」などと耳を疑う暴言が配信されたが、全く取り合っていないようで、「興味ない」と言い放つ上沼節で、笑わせた。

　吉本興業は３日に上沼側に謝罪。４日に久保田と武智がそれぞれツイッターで謝罪するも炎上が止まらない状況だったが、上沼の貫禄裁きで、一応の収束を迎えそう。収録後、上沼はハイヤーの後部座席で、余裕の表情を浮かべながら局を後にした。