TBSラジオ“スペシャルウィーク”12月からやめます ラジコのデータ活用へ

 TBSが28日、都内の同局で定例の社長会見を行った。通例通りに同席したTBSラジオの三村孝成社長は、12月から、2カ月に1度行われている聴取率聴取週間について「スペシャルウィーク」という呼称をやめ、局全体としては特別な編成やプレゼント企画を統一して行わない意向を示した。

 ラジオはテレビの視聴率にあたる「聴取率」を毎日測定していない。2カ月に1度、1週間を対象にし、各時間帯でどの番組を聴いていたか、というアンケートを行って算出され、この数字が番組編成や営業活動の参考にされる。TBSラジオは2001年8月から、この聴取率で業界トップを守っている。しかし、ネットでラジオ放送を聴けるサービス「radiko.jp(ラジコ)」が普及し、ここを通じての聴取者数はリアルタイムに局側が実数を把握できるという実態があるという。

 三村社長は「12月10日からの1週間からスペシャルウィークという呼称を使わないことにいたしました」と表明し、「毎日がスペシャルといえるかなと思います。番組改編期、局としての改編期などに必要に応じてスペシャルな編成を行っていこうと思っています」とこれまで行っていた聴取率調査週間に合わせた企画は、時期にあわせて編成するとした。

 三村社長は「25年ぐらいラジオの放送収入は下がり続けている」とラジオ業界全体が危機にあると指摘する。「ノンリスナーをリスナー化する目標を立てていますので、最適なタイミングで、プレゼントをすることで(それが)達成するのであれば、わざわざ調査週にやることはないだろうと。人が一番移動する春とかにキャンペーンをはっていくということがいいだろうと思っています」とし、番組ごとのアイデアでプレゼント企画などは行われるとした。

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