シーナ&ロケッツ・鮎川誠インタビュー(前)いつもシーナがそばにいると感じている

 大ベテランのロックバンド「シーナ&ロケッツ」の40周年アニバーサリーとギター、ボーカルの鮎川誠(70)の生誕70年を記念したツアーが20日の京都・拾得と21日の大阪・心斎橋DROPでファイナルを迎える。40周年、そして23日から41年目に入る現在の心境を鮎川がデイリースポーツに語るインタビュー、その前編をお送りする。

  ◇  ◇

 2015年2月14日、妻でボーカルのシーナさんを亡くした後も、シーナ&ロケッツは止まらなかった。

 40周年を迎えた今年はNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で代表曲「ユー・メイ・ドリーム」が使用され、同局でシーナ&ロケッツの半生を描いたドラマ「You May Dream」が放送され、大きな話題となった。鮎川は「ホントにありがたいこと、幸せなことで。そうやって音楽が流れる、僕たちシーナ&ロケッツのやってたこと、やってることをたくさんの皆さんに届けられることは、ホントにうれしい」と喜んだ。

 「ロックが好きでずっとガキの頃からやってきて、今もこうやってコンサートをやれることがしみじみと喜びですね。丸40年おかげで元気で音も変わらず。俺たちは出会った時に好きやった、やりたかったロック、今でも何も変わってなくて、60年代に出会ったイギリスのロック、さかのぼったアメリカのロックとブルースをお手本で来ている。40年変わらぬ音を聴いてもらえるのが楽しみ」

 シーナさんの姿はないが、鮎川は「シーナも一緒にツアーしていると、そんなふうに思っています。いつも一緒やし、音楽の中でいつもシーナがそばにいると僕たちが感じているので、それが演奏する喜びでもあります」ときっぱり。シーナ&ロケッツが活動し続けている限り、シーナさんもまた生き続けるのだと思える。

 「俺たちシーナ&ロケッツは、シーナが僕らのお尻をたたいてぶっ飛ばしてくれた。張本人はシーナで、僕たちたくさんライブやって、レコードたくさん作って。シーナと一緒に作った音楽を今もプレイしているのは自分の喜びです」(後編に続く)

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