佐山雅弘さん死去、64歳 HPで最後の手紙公開「ありがとう、さようなら」

 ジャズピアニスト・佐山雅弘さんが14日、亡くなった。64歳だった。兵庫県尼崎市出身。佐山さんは闘病中だった。本人が生前に書き残した最後のメッセージが公式サイトで公開され、「ありがとう、さようなら」と別れが告げられている。

 サイトでは「みなさま。佐山雅弘より」と呼びかける“最後の手紙”が公開された。「このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。」と最期を悟り、家人にメッセージを託したことを明かしている。

 「加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小~さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。まことに人生は出会いであります」と生い立ち、ジャズとの出会い、思いがつづられた。

 そして、「『君の身体は君の食べたモノで出来ている』と言いますが、まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです」と出会ったすべての人に感謝し、「その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。ありがとう、さようなら」と別れの言葉がつづられた。

 16日には人気ジャズピアニスト・国府弘子をスペシャルゲストに迎えた公演を控えていた。また、26日は65歳の誕生日だった。

 佐山さんはジャンルの枠を越え、さまざまなアーティストたちと共演。日本を代表するドラマー、村上“ポンタ”秀一のPONTA BOXなどでも活動。作・編曲家としても評価が高い。

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