イニエスタJデビュー戦、サンテレビ中継に驚きの声…社長に聞く

 W杯ロシア大会スペイン代表で、J1神戸のMFアンドレス・イニエスタ(34)が22日、ノエビアスタジアム神戸で開催された湘南戦でJデビューを飾った。ネット上では、阪神中継で知られる兵庫県の独立放送局「サンテレビジョン」(神戸市)が試合を生中継したことに驚きの声が上がった。実は同局、11月の“お宝試合”の放送も決まっている。なぜ超ローカル局のサンテレビが? “持ってるTV局”の沼田伸彦社長に聞いた。

 サンテレビといえば、阪神タイガース中継。最近は、太陽(SUN、サン)をデザイン化したロゴ「おっ!サンテレビ」のキャラクターでもおなじみだ。

 22日午後6時からサンテレビの中継が始まると、ネット上では驚きの声が飛び交った。

 「サンテレビが阪神戦を放送せず、イニエスタ初出場のゲームを放送してるという驚愕の事実」「サンテレビでイニエスタ見れる日が来るとは思わなんだ」「サンテレビが、阪神戦を中継しないで、ヴィッセル神戸戦を放送している、イニエスタ効果」「おっサンテレビが阪神戦ではなくイニエスタ… おっサンテレビがイニエスタ… すんごい世の中になった」「まさかサンテレビの生中継でイニエスタが観れるとは」「サンテレビ初めて見たかも」「サンテレビが阪神戦やらずにイニエスタ放送するとかマジかよ・・・!!」

 日本のみならず、世界が注目した試合を中継できたことについて、沼田氏は「放送については開幕前に決まっていた。イニエスタ選手のJデビュー戦にあたったのは、たまたま。運がよかった。幸運でした」と話す。

 当初は、スペイン代表がW杯の決勝トーナメントを勝ち進む可能性が高く、来日スケジュールが遅れることで「(中継する)22日には間に合わないんじゃないか」と思っていたという。しかし、大方の予想に反し、決勝T1回戦で敗退。ドンピシャで放送できる「幸運」が転がりこんだ。

 実はサンテレビ、今シーズンだけでホームを含め、ヴィッセルの6試合を中継している。リーグ再開後はこの日が初の中継だった。世間のイメージ通り、これまでのスポーツ中継といえば阪神戦。2016年シーズンまでの10年間でわずか1試合しか、地元ヴィッセルの試合を中継していなかった。しかし、野球以外のスポーツにも力を入れようと、17年は10試合を中継。今季も昨季並みの試合中継を予定しているという。

 さらに、11月10日のノエスタでの鳥栖戦の放送もすでに決定。鳥栖に新加入した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(34)とイニエスタの“J初対決”として注目が集まる試合で、プラチナチケット化は必至。沼田氏は「持ってるね(笑)。順調にいけば、初の日本での対決が実現するかもしれない。期待していてください」と笑顔で語った。

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