「君の名は。」監督の娘・新津ちせが映画初主演 「毎日いろんな発見ある」

映画に初主演する新津ちせ
京急電車を眺めるサヤカ(新津ちせ)と愛犬ルー
ルーの犬小屋に入るサヤカ(新津ちせ)
3枚

 「君の名は。」の大ヒットで知られるアニメ映画監督・新海誠氏の娘で人気子役の新津ちせ(8)が、映画に初主演することが13日、分かった。直木賞作家・伊集院静氏の小説を映画化する「駅までの道をおしえて」(2019年秋公開予定)で、新津は愛犬を亡くした少女サヤカを演じる。伊集院作品の映画化は「機関車先生」(04年)以来となる。

 物語は、愛犬ルーを亡くしたことを受け入れることができず、いつまでもルーの帰りを待っているサヤカ(新津)が、幼い息子を亡くした経験を持つ老人フセコウタローと出会い、二人の絆で喪失感を温かい思い出に変えていくというもの。

 サヤカ役のオーディションは17年春に一般公募で告知され、3カ月、4次審査まで行われた末に新津が選ばれた。新津は「サヤカは元気いっぱいで、犬が大好きで、心のやさしい女の子です。わたしも、犬が大好きなので、サヤカ役が決まった時は本当にうれしかったです!」とオーディションを振り返った。

 撮影は、現在の日本映画では珍しい、まる1年をかけて季節を追いながら時系列でじっくり撮るスタイルで行われている。新津も「撮影中、ルーと一緒に過ごせることがとっても幸せで、毎日いろんな発見があります。ルーと一緒にいっぱい走りまわっているので、ちょっと足がはやくなったような気がして、楽しいです。元気に、一生けんめいがんばります」と、充実した日々を送っている。

 また、映画には京急電車が象徴的に登場し、重要な役割を担っている。京急電鉄が創立120周年を記念して全面的に協力しているのも見どころだ。

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