NHK、高校野球で清原氏映像「外すのは不自然。プレーは事実」…100回大会に向け
NHKは7日、大阪放送局の定例局長会見で、今夏に第100回大会を迎える全国高校野球選手権大会の中継に向けた取り組みの説明を行った。例年以上に、過去の名シーンなど大会歴史を振り返ることになる記念大会。その中で外すことができない83年~85年「PL学園、KKコンビ」のプレイバックと、清原和博氏の不祥事との関係について、同局は「意図的に外すほうが不自然。高校野球でのプレーは事実」との見解を示した。
会見で100回大会に向けて大竹岳史・報道部専任部長と、春海純チーフプロデューサーが説明を行った。今年は試合間に放送され人気コーナーで、過去の大会名シーンを振り返る「白球の記憶」も、視聴者が100回の歴史を楽しんで振り返られるよう、新作も含めて大幅リニューアルすると明かした。
清原氏の不祥事が及ぼす影響の有無を問われると、同局で不祥事当時に協議を行ったことを明かし、結果、高校野球の歴史として従来通り取り扱う方針となったと説明した。
昨年も広陵(広島)の中村奨成選手が1大会最多本塁打の新記録を達成した際は、それまでの最多記録だった清原氏を外すことはできなかったとした。
また「白球の記憶」も最近は、「逆転のPL」(78年)をテーマにしたことで、同じ学校が重複することを避けたという。
清原氏の不祥事後は、阪神甲子園球場の甲子園歴史館で、清原氏が使用した金属バットなどが展示スペースから外されたことも。清原氏のテレビ出演起用が難しいこともあり、高校野球の歴史を振り返る各企画で「KKコンビ」が取り扱われる機会が減っているとの見方もある。
NHKは「高校時代の本塁打など、高校野球でのプレーは事実で、何かの影響を受けて変わるものではないと考えています」とした。