月亭可朝さん、師匠への弔辞でキャバレー豪遊を謝罪…カメラに「捕まった時以来や」

 カンカン帽で「嘆きのボイン」を歌った落語家の月亭可朝(本名・鈴木傑=すずき・まさる)さんが3月28日に急性肺線維症のため亡くなったことが9日、分かった。80歳。通夜、葬儀・告別式は故人の意思により密葬で営まれた。

 可朝さんは80歳の誕生日翌日の3月11日に東京で落語会「可朝まつり」を予定していたが、体調不良のため中止に。落語会では「色道の達人」としての人生相談も計画し、可朝さんらしい内容で、主催者によると1月に打ち合わせで連絡をとった際には元気に応じていたが、2月になって入院している旨の連絡があり、体調が戻ってから仕切り直すことになっていたという。

 桂米朝さんの最古参弟子で、月亭名跡を復活させて以降は、米朝一門とは若干距離のある立ち位置にあったが、現筆頭の桂ざこばらら弟弟子から「にいちゃん」と呼ばれ慕われていた。

 2015年に営まれた米朝さんの葬儀の際には、代表で弔辞に立ち、ユーモアあふれる笑いの中に温かい師匠への感謝を織り交ぜ、芸人の手本となるような別れの言葉を送った。その中で、米朝さんの息子・桂米團治の子守をしていた頃、預かっていた師匠の財布を持って、米團治を連れてキャバレーに行ったことを告白して謝罪する一幕も。米團治は当時を「ホステスさんに2時間くらい預けられました」と回顧している。

 2008年にストーカー事件で逮捕された後、謝罪会見で「警察に御用やで~」と歌った。後に米朝さんの百日祭後の取材の際には、報道陣のカメラのフラッシュを指して「久しぶりや。捕まった時の会見以来やなあ」と可朝節で、一門を爆笑させた。

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