月亭可朝さん死去 桂文枝、繁昌亭創設は可朝さんの言葉で決意…本人は忘れてた

 カンカン帽で「嘆きのボイン」を歌った落語家の月亭可朝(本名・鈴木傑=すずき・まさる)さんが3月28日に急性肺線維症のために兵庫県内の病院で亡くなったことが9日、分かった。80歳だった。落語家・桂文枝が同日、追悼コメントを発表した。

 文枝は「ここのところ連絡が取れなくなって心配していたのが現実となって、ショックで、何を話せば良いのか。思い出がありすぎて整理がつきません」と残念がった。

 破天荒だった可朝さん。文枝は「本当に面白くて、規格外の方でした。この世界に入った時から可愛がっていただきました。稽古に初めて行った時、アパートの二階の部屋の押入れにバスタブがあって、びっくりしたのが、びっくりの始まりでした」となつかしんだ。

 「本当に、映画や余興の仕事で、いっぱい思い出がありますが、そもそも繁昌亭を作ろうと決心したのも、これだけ売れたんやから、落語界に恩返しせないかんでと、言われて始めたのですが」と大阪・天満天神繁昌亭の創設に、可朝さんの言葉があったことを明かした。ただ「そのことを忘れておられたのはショックでしたが」と可朝さんらしいエピソードも。「とにかく、いろんなことで、支えていただきました。ありがとうございました。感謝をしきれませんが、心よりご冥福をお祈りいたしたいと思います」と悼んだ。

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