沖縄出身で在住の女性７人組ダンス＆ボーカルユニット「チューニングキャンディー」が１８日、那覇市内で、デビュー曲「Ｄａｎｃｅ　ｗｉｔｈ　ｍｅ」（３月２１日発売）のお披露目イベントを行った。

　フィギュアスケート経験があるメンバー・千夏（１６）は、五輪２大会連続金メダルの羽生選手に刺激を受けた様子。間もなく上京して共同生活を始めるが、羽生選手のジャンプのように全国で華麗に飛躍することを誓った。

　那覇の繁華街・国際通りの入口にある商業施設「パレットくもじ」の屋外特設ステージで、平均年齢１６・０歳の７人の笑顔がはじけた。２０１３年の結成以降、地元密着で活動してきたが、デビューが決まり、上京前ラストの沖縄でのイベント。気温２１度の快晴で、故郷を離れるヒロインたちの門出を祝うかのように、照りつける太陽は心地良く、吹き抜ける風は優しかった。

　デビュー曲など３曲を披露し、ファン５００人からの歓声を浴びた。リーダーのソフィー（１７）は「７人で１つになって、チューニングできたら。東京で１番になれたら日本一、というイメージですし」と結束を誓った。

　千夏は幼稚園から小学５年生までフィギュアに取り組み、九州大会３位の戦績を持つ。「東京はすごい所だけど、沖縄の海が恋しくなるんだろうな。落ち込んだとき、海が洗い流してくれたけど、東京だとどうしよう…」と大都会に移住する不安も吐露したが、夢に向かって突き進む羽生選手に勇気をもらったよう。「私たちも音楽界で金メダルを取れたら」と瞳を輝かせた。２１日からの女子シングルに臨む同世代の坂本花織選手（１７）にも「浅田真央さんが引退され、次世代として表現力がすごいので期待してます」とエールを送った。

　デビュー後の目標は、「レコード大賞新人賞」（ソフィー）、「紅白歌合戦」（千夏）、「海外デビュー」（ＬＩＬＩ＝１５）、「ドームツアー」（愛子＝１５）など“七人七色”。少女たちは大志を抱き、音楽シーンに飛びこんでいく。