テレ朝 ADが相撲協会の映像使用の書類偽造と公表 報道局次長らを懲戒処分

 テレビ朝日は29日、情報番組「ワイド!スクランブル」のアシスタントディレクター(AD)が、日本相撲協会の映像使用に関する承認書類を偽造していたことが判明したと公表した。29日付で報道局次長兼情報センター長と報道局情報センターCP(番組プロデューサー)を懲戒処分(ともに減給1カ月)にしたことを発表した。

 ADは今月17日の放送に向けて、相撲協会の許諾が必要な映像を使用する目的で、番組が保管していた過去の承認書類の決済印の日付や放送予定日などを改ざんし、承認書類を偽造した。当該映像は、社内のその後のチェックにより、結果的には放送されなかったという。

 このADは、今月10日放送分でも、スポーツ局の担当者のサインを偽造した上、相撲協会への申請書の提出を「失念」したまま、映像を使用していた。

 同局は「社会通念上許されない行為であり、弊社としては今回の事態を深刻に受け止め深く反省しております」とし、相撲協会に深謝したと説明している。

 今回の件を受け、同局が番組内でのこれまでの相撲協会の映像使用について調査したところ、昨年11月から12月にかけて3回、本来は使用許可を得なければならない映像を申請せずに使用していたことが発覚。「原因は確認作業が不十分だったためで、これらにつきましても、日本相撲協会に重ねて深くお詫びいたしております」とした。

 「今回の事態を極めて深刻に受け止め、心より深くおわび申し上げます。同様のことを二度と繰り返すことの無いように、社内教育を徹底し、再発防止に努めてまいります」とのコメントを発表した。

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