市川猿之助 舞台装置に巻き込まれ骨折 「せり」に乗って床下へ降りる際に…復帰未定

 主人公・ルフィを演じ宙乗りする市川猿之助=東京・新橋演舞場
 歌舞伎俳優の市川猿之助
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 歌舞伎俳優の市川猿之助(41)が9日、東京・新橋演舞場で主演舞台「スーパー歌舞伎2(セカンド) ワンピース」の公演中、衣装の一部が舞台の昇降装置に絡まり、左腕を開放骨折する重傷を負った。救急搬送された猿之助は同日夜、松竹を通じ、「心配しないでください、僕は元気です!」と気丈なメッセージを寄せた。6日に初日を迎えたばかりだったが、10日からは急きょ、若手歌舞伎俳優の尾上右近(25)が代役の重責を担うこととなった。猿之助の復帰時期は未定。

 トラブルが起きたのは昼の部を終え、カーテンコールでファンの声援を受けていた午後3時15分ごろ。花道にある「すっぽん」と呼ばれる昇降装置(せりの一種、床板は縦180センチ、横90センチ)に乗って床下へ降りる際、回転する装置に衣装の左袖が巻き込まれた。

 猿之助は主人公「ルフィ」と「ハンコック」の二役を演じており、本来は、ハンコックとして「すっぽん」からいったん姿を消して、再びカーテンコールでルフィとして舞台に登場する演出だった。突然の事故に、共演の市川右團次(53)らが場をつないだが、観客は一瞬、何が起こったか分からない様子だったという。

 猿之助は救急車で病院に搬送され、左腕骨折と診断された。この日は、午前11時からの昼の部公演だけだった。

 「-ワンピース」は人気漫画「ONE PIECE」を歌舞伎化。宙乗りなどスーパー歌舞伎ならではの演出も人気で、2015年10、11月に新橋演舞場で、その後は大阪などでも上演され、20万人を動員した。猿之助演じるルフィの腕が、黒子を使って伸びるなど、独特の演出も話題となった。

 今回は再演で、6日に開幕したばかりだった。同劇場で11月25日まで計72公演を残し、18年4月に大阪松竹座、5月に名古屋・御園座公演も決まっている。

 緊急事態を受け、松竹では、右近を代役に公演続行を発表。右近は若手を主体にした同舞台の特別マチネ公演「麦わらの挑戦」で、本公演では猿之助が演じるルフィ/ハンコック役だった。右近の配役変更に伴い、マルコ役は中村隼人(23)が演じる。

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