上演中急死の中嶋しゅうさん代役・斎藤歩 稽古3日で本番 生前からの深い縁で決定

 6日に舞台「アザー・デザート・シティーズ」の上演中に急性大動脈解離を発症し舞台から転落、急死した俳優・中嶋しゅうさん(享年69)の代役が、俳優・斎藤歩(52)に決定したことが10日、舞台を主催する梅田芸術劇場から発表された。同作は6日から11日までの中止が決定していたが、上演再開が13日となることも併せて発表された。

 斎藤はこれまで「桜の園」「コーカサスの白墨の輪」(2005年)で中嶋さんと共演経験があり、私生活でも友人だった。

 梅田芸術劇場はデイリースポーツの取材に、「代役が可能な俳優さんを数人、選んだ上で、演出家の熊林(弘高)先生とも相談の上、中嶋さんのご生前から大変ご縁の深いこともあり、今回の難役へのご出演をお引き受け頂くこととなりました」と代役決定の経緯を説明した。

 関係者によると、斎藤と熊林氏は9日に対面し、今後について話し合いを持った。その上で、この日午後からキャスト5人全員が顔をそろえた稽古を開始。稽古場にはマネジャーやプロデューサーすら入れず、キャストと演出家のみという独特なスタイルで行われているという。

 セリフや台本は若干、修正されてはいるものの、同作は中嶋さんを含め、出演者わずか5人で行われる濃密な芝居。クランクインまでの間、5人と熊林氏だけで約1カ月間、稽古を行ってきた。斎藤にとっては、準備期間わずか3日で、中嶋さんらが2カ月をかけて作り上げてきた座組に入り込み、難役に挑む。

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