海老蔵「こんなに愛されてた…最後まで」と号泣 麻央さん「愛してる」と伝え、旅立つ

 がん闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが22日夜、亡くなった。34歳の若さだった。夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)は23日午後2時半過ぎ、舞台公演中の東京・渋谷のシアターコクーンで会見し、麻央さんが息を引き取る直前に「愛してる…」と海老蔵に伝え、旅立ったことを明かした。

 海老蔵は麻央さんの最期を振り返りながら、溢れる涙をこらえることができなかった。22日はしゃべることができなくなり、呼吸も苦しそうだったというが、容体急変を知り駆けつけた海老蔵の顔を見て、最後に「愛してる…」と口にし、息を引き取ったという。

 海老蔵は「泣いちゃいますよね」と少し笑い、「愛してる、といって、本当にそのまま旅立ちました。愛してる…(そう言って)旅立ったのがちょっと…」と涙で言葉を詰まらせた。

 そして「こんなに愛されてたのはよく分かってたんですけど…最後の最後まで愛していてくれたことに……」と話すと、「ああ…」と言葉にならず涙。「何とも言えませんね。昨日の今日で、何にも(心の)準備できてなくて。お見苦しいところをご覧にいれて…」と気丈に語った。

 最期まで麻央さんに「この世にある、ありとあらゆる言葉を話した(話しかけた)」という海老蔵。麻央さんについて「私を…どんな部分もどこまでも愛してくれてたんだな…」と目を真っ赤にして語り、「できればずっと一緒にいて…、私の方が先に逝って、彼女にはもっと幸せに楽しく(暮らしてほしかった)…見守ってもらいたかった」と涙をあふれさせた。

 海老蔵はこの日正午から、同劇場で自主公演「ABKAI2017~石川五右衛門 外伝~」昼の部を気丈に演じ切った30分後に会見に臨んだ。さきほどまで石川五右衛門を演じていた舞台で黒いスーツ姿に着替え、約20分にわたり質問に答えた。途中、関係者が会見を終了させようとすると、「もうちょっといい」と制し、対応を続けた。

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